好きかもしんない

以前に渋谷でミキティと愛ちゃんに遭遇して二三言話ができたという女の子の日記を読んだことがある。
もしもし渋谷でえりりんと誰かに会ったらどうしよう?
「あの…亀井絵里さんですよね?」
私はモーニング娘。という言葉が引き起こすパニックを危惧してその言葉を避ける。
「私、あなたのグループが大好きなんです。正直に言ってしまうと吉澤ひとみさんが一番好きなんですが、でも亀井さんも大好きです」
えりりんは嫌な顔一つせずにありがとう、と言う。握手を求める私。応じるえりりん。四つも年下の女の子相手に相当舞い上がる私。もちろん敬語。
「ありがとうございます。今度絶対コンサート行きますね!」
まだまだ話したいがその場をあとにする。何事も引き際が肝心なのだ。

よし。これでいつえりりんに会っても大丈夫。

…はて?どうしてえりりんなのだろ?もちろんよっすぃ〜がそこに居てはいけない、彼女と遭遇してしまったらネジが二三本ぶっ飛んでしまって話し掛ける掛けないの問題でなくなってしまうであろうからだ。さて、どうしてえりりんなのだろう?今まで彼女のことを意識したことはあまりなかったのに。

えりりん、好きかもしんない。